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トピックス・インタビュー12

12 『Duet For One』安めぐみさん × 米倉利紀さん 対談 INTERVIEW
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INTERVIEW プライド高き世界的女性ヴァイオリニストと、冷徹にその心の傷に触れようとする精神科医。濃密で赤裸々な両者の会話がすべての二人芝居『デュエット・ フォー・ワン』に、癒し系マドンナ安めぐみさんと、シンガーソングライターの米倉利紀さんが挑みます。この日が初対面だった異色の顔合わせの行方は――。
2009|12|21 公演詳細

初対面の印象はいかがでしたか。

米倉:先入観は特にありませんでしたが、お会いして僕にはないものを沢山お持ちの方だなと感じました。本当に穏やかで素敵な方だなと。
安:光栄です(笑)。米倉さんは、あまりテレビに出たりされませんよね。私は歌でしか知らなかったんですが、お目にかかったら、とても紳士的な方で。

まずは安心ですね。それにしても、タフな二人芝居ですが。

米倉:最初に読ませて頂いた時は、まず台詞の量の多さに驚きました。1ページ、2ページ丸ごとひとりで喋るようなところもあって圧倒されました。二人芝居ということもありますが、もの凄く濃密な話ですよね。一言一言、一行一行の意味、濃く深いというか。しっかり噛み締めながら、読ませて頂きました。
安:私もまず、内容の前に台詞の量に驚きました。二人しかいないから、台詞が多いことはわかっていたんですけど、多いだけじゃなくて、おっしゃったように、ひとりの台詞がずっと続くところも、けっこうあるんですよね。

それでもやってみよう、とお二人を決意させたものは?

米倉:僕はこれまでミュージカルを2本やらせて頂いていますが、完全なるストレートプレイ(せりふ劇)は初めてなので、自分自身にとってかなり大きなチャレンジになります。でも、読んでいて、安さんが演じるヴァイオリニストの精神状態が、少しわかる気がしたんです。 僕自身、五体満足で今は健康に生きていますが、アーティスト/シンガーとして、もしも、声が出なくなっていくという不安を抱えたらどうなるのだろうと考えてみたりした時、彼女に共感出来る部分が沢山あったんです。そして、これを逆の立場である精神科医フェルドマン側から、ステファニーの精神状態をどう理解し紐解いていくのか・・・興味深く、演じてみたいなと思ったんです。
安:すばらしいですね。私は舞台に立つのが初めてで、何もわからない状態ですし、二人だけのお芝居であることや、内容の濃さもあって、本当に私にできるかなという思いが、すごくありました。でも、とにかく戯曲を読んでいて、すごく面白かったんです。たとえステファニーのような病気(多発性硬化症) ではなくても、共感するところは沢山ありましたし、同じと思えなくても、何か強く感じる部分が、けっこう多かったんです。いつか舞台をやってみたかったので、チャレンジの時が来たのかな、という思いもあります。何より「やってみたいな」と思う役だったので、やらせていただくことにしました。もちろん心配がないかといったら、すごく心配な部分は沢山あるんですけど。
米倉:僕もこれまでは歌を歌う米倉利紀で18年程活動してきてはいますが、新しいお芝居の世界に入り込んだばかりという点では同じです。役者としては、「お芝居を本業とされている役者の皆さんに失礼のない自分でいたい」というのがまず第一にあります。自分が俳優だなんてまだ言えないですし、今は一作一作、どんな自分を表現できるのか、どんな役を演じられるのか、プロデューサーや演出家に身を預ける面白さを感じている段階なんです。

患者であるヴァイオリニストのステファニーは、プライドが高く、気も強く、激しい女性のようで、「癒し系」のシンボルとされている安さんからは、想像しにくい気がします。

安:私がどうして「癒し」と受け取られているのか、よくわからないんです。癒されたいとは、つねづね思ってるんですけど(笑)。もちろんみなさんにそう言っていただくことは、うれしく受け止めているんですが、「私は癒し系なんだ」って思っちゃうと、それ以上のことが出てこなくなるような気がして。私だって、やさぐれてることはありますから(笑)。でも、わりとポジティブなほうかもしれませんね。悩む時は悩むし、いろいろありますけど、人生、時間は限られているので、まあ進むしかないな、と思ってやってます。
米倉:僕も安さんと同じく、人生に必要以上のプレッシャーを感じたり、自分自身を分析しないようにしています。ただ、元々子供の頃から自分で自分を凄く理解しているとは思うんです。ステファニーと同じく、僕も喜怒哀楽豊かな人間だと思います。そして、それがあるから歌詞や曲が書けて、歌えて、アーティスト米倉利紀として今も歩き続けられていると信じています。喜怒哀楽を否定出来ないですね。
安:そうですよね。

米倉:この作品を読んでいても、彼ら二人の綺麗事だけではない人間臭さが見えるところに、僕は魅力を感じました。精神科医と患者というと「正常な人間とそうではない人間」のように捉える人が多いと思うんですが、厳密な意味では正常な人間という基準なんてこの世の中にはいないと僕は思っています。フェルドマンも患者のステファニーに対してつい感情的になってしまう場面がありますし、後半は彼自身も精神的にどんどん裸になっていくんですよね。そういう生々しさが素敵だと思いました。アメリカ・ハリウッド映画の魅力の一つでもあるハッピーエンドではなく、もっと陰の部分、それも「ド陰」という感じの心の奥深いところに触れているお話に共感できる部分が沢山あります。
安:ステファニーも、フェルドマンがいろいろ計算して質問してくるせいか、思うような反応をしてくれないフェルドマンに対して、だんだん苛立ってきて、感情を露わにしていきますよね。自分の中に押し込めていた過去の記憶とか親子関係とか、いろいろなことが複雑に絡んで、どんどん自分から駆け出すような状態になって……。自分自身がこういう状況になったらどうだろうって、考えますね。私はどちらかというと、聞かれたらすぐ、何でもしゃべっちゃいそうですけど(笑)。
米倉:僕は…どうでしょうねぇ。基本的に今まで一匹狼で走り続けてきたので、自分自身で答えを見つけ出したいと思ってはいます。でも、自分ひとりでは生きていけないこともわかっています。実際に知人に相談をしたり、相談したいと思う人の側で答えを探し出そうと努力してみたりしてきました。隠し事はしない、出来ないタイプですし、医師にかかるようになったら何でも話さないと何も前に進みませんよね。そして、本当にしんどい時は「しんどい」って言うでしょうね。
安:私はしゃべってしまうだけでなく、よく、よけいなひと言を言ってしまうんですよ。「それは言わない方がよかったね」って言われることが多々あるので、逆に、もっと考えてしゃべらないといけないなと思ってます(笑)。でも、何でも言っているつもりでも、どこか無意識の内には言わないようにしている、奥深い感情があるかもしれませんね。そう思うと、全部出してるかといったらどうだろうな……と思います。

結論を出そうとはせず、ふだんの自分と無意識に隠している自分について、ふと考えてみたくなるような話ですよね。

米倉:ある時期、子供が何に対しても「なんで?」って質問してくる時期がありますよね。あの質問攻めを収める方法は「なんでだと思う?」っと聞き返すことらしいんです。それを聞いて僕もまだ小さかった甥っ子に試してみた事がありました。そうすると本当に止まりましたよ、「なんで?」が(笑)。要するに、自分で考えるようになるという事ですよね。この作品も、「なぜだろう…」と自分が考え出すことを促すように、いろいろな言い回し、言い方で尋ねてくる感じですね。
安:わかりやすく、「はい、こうです」っていうところは、ないですもんね。終わりもそうですし。
米倉:観に来てくださる方々に、「答えをもらいました」と思って帰ってもらうより、「なんかまた課題をもらいました」っていう心の状態にして幕を閉じられたら、一回一回のお芝居が、意味のあるものになるんじゃないかと思っています。

取材・文/伊達なつめ
撮影/市来朋久

PROFILE/プロフィール

安めぐみ
生年月日:1981年12月22日
星座:やぎ座/血液型:A型/出身地:東京都
タレント、女優

米倉利紀
生年月日:1972年10月21日
星座:てんびん座/血液型:B型/出身地:大阪府
シンガーソングライター

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タイアップ公演

2010年3月26日(金)〜4月4日(日)

アトリエ・ダンカンプロデュース/イオン化粧品PRESENTS

『Duet For One』

鄭義信(翻訳劇初演出)×安めぐみ(初舞台)×米倉利紀(初ストレートプレイ) でおくる珠玉の2人芝居

○脚本 Tom Kenpinski
○演出 鄭義信
○翻訳 松本永実子
○出演 安めぐみ 米倉利紀

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